DCS(Distributed Control System)とは?

OTセキュリティ用語集で徹底説明|OTセキュリティ用語集

DCS (Distributed Control System) とは化学プラント、発電所などの産業施設において、プロセス制御を分散型で行うシステムです。DCSは、複数の制御装置、各種センサーがネットワークを介して分散配置され、中央制御室などオペレーションルームから全体を監視・管理ができるように設計されています。これにより各種制御装置が独立して稼働しつつ、全体の統合制御ができるため、柔軟性と信頼性の高い運用をすること可能になります。

近年ではDCSはサイバー攻撃の対象となるリスクがあり、OTセキュリティの観点から注意が必要となります。DCSがサイバー攻撃を受けた場合、それぞれの制御装置や生産プロセスが誤動作を起こし、施設全体の稼働に支障が出る可能性があります。DCSは専用の制御プロトコルやアーキテクチャを使用しており、(IT)情報システムとは異なるセキュリティ対策が必要です。これには物理的なアクセス制御、ネットワークの分離、異常な動作を検出する監視システムなどが含まれます。DCSのセキュリティを強化することは、施設全体の安全性と運用の安定、可用性を維持するために不可欠です。

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